作曲家になるには PR

【作曲】コンペに通らない人が確認すべきこと5つ

楽曲コンペに提出しているのだけど全然通らない。

このまま続けてて大丈夫かな?出してればいつか決まる、、?

採用されるコツとかあったら知りたいな・・・

このような方向けの記事です。

本記事の内容

  • コンペでなかなか採用されない人が確認すべき事5つ

  • 採用されるコツはあってないようなもの

■ コンペでなかなか採用されない人が確認すべき事5つ

楽曲コンペに参加しはじめた人の多くが、最初の一曲を決めるまでにわりと苦労してるのではないかと思います。

その理由は様々ですが、一番は「ただデモを作っているだけで、対コンペ用のデモに仕上がっていない」ということです。

もちろん、各作家事務所やレコード会社の審査を通過し、「コンペに参加出来る権利」を得ているため「曲作りの実力」は殆どの人が既に持っているはず。

そのため、今一度、後述する「対コンペ用のデモ作り」を確認することで、より採用に近づくと思います。

コンペ用の曲作り(デモ作り)で確認したいことは大きく以下の5つです。

  1. コンペシート(発注書)に沿ったデモになっているか

  2. 仮歌のクオリティーはどうか

  3. 歌がしっかり聞こえるミックスになっているか

  4. サビは当然大事だが、イントロも同じくらい大事

  5. 曲のタイトルも意外と大事

順番に解説していきます。

① コンペシート(発注書)に沿ったデモになっているか

アーティストと違い、作家は「求められたもの」を作る人です。コンペシートを読み解き、クライアントはどんな曲を欲しがっているのかを想像する必要があります。

そのため、「曲を作る前段階での想像」が十分に出来ていないと、ある意味、その地点でライバルに負けてしまっている、と言えるかもしれません。

発注書には採用に繋がる様々なヒントが書かれています。

その中でも、特に以下の項目は重点的にチェックしておきましょう。

  • テンポはどれくらいが良いのか?

  • メジャーが良いのか?マイナーが良いのか?

  • 表題曲なのかカップリング用なのか?

  • メインの楽器はギター?ピアノ?その他?

  • リファレンス曲がある場合は一回サラっと聴く
    (何度も聴く(聴き込む)ことはオススメしない)

  • そのアーティストの過去曲

② 仮歌のクオリティーはどうか

仮歌のクオリティーもとても大事です。

どんなに良い曲を作ったとしても、歌がイマイチならプレゼンは失敗に終わってしまいます。

もし、今お願いしている仮歌さんのクオリティーが微妙だと感じているのなら、思い切って新しい人に歌って貰いましょう。

「仮歌さんの探し方」も別の記事で解説しているので、もし良ければどうぞ。

様々なアーティストのコンペに対応できるよう、複数のシンガーと知り合っておく事をオススメします。

また、数いる仮歌シンガーの中から誰を選ぶかですが、プロフィールから「得意なジャンル」「サンプル音源」「歌える音域」「納品までの時間」などをチェックし判断しましょう。

コンペに参加し始めてまだ日が浅い場合は、「夜中でも稼働してくれる人」「エディット(編集)までしてくれる人」「仮歌詞も書ける人」だと状況によってはありがたいかもしれません。

後、余談ですが、自分の中で「この曲は勝負曲だ!(まぁ、常に勝負ですが)」と思う時には「初めましての仮歌さん」を起用することはあまりオススメしません。

なぜかと言うと、お願いするのが初めての場合、「サンプル音源のクオリティーそのままで納品されるかわからない」からです。

サンプル音源は「シンガー自身の得意な曲」を選び、さらに「十分にエディットを施したもの」なので、完成度は高くなっています。

そのため、勝負曲の場合は一度でも歌って貰ったことのある人にお願いするのが無難です。

最近は「ココナラ」で仮歌さんを探す作曲家も増えています。

③ 歌がしっかり聞こえるミックスになっているか

歌モノなので歌がよく聞こえないというのは致命的です。

各パートの音量バランスの調整をしっかり行いましょう。

他にも、アレンジ段階でボーカルと同じ帯域に楽器を詰め込みすぎると、やはり聞こえ辛くなってしまいます。

また、コンペで先方の選曲者がどういった環境でデモを聴いているかわからないので、念のため、ラジカセやPCのスピーカーで確認しておくと良いでしょう。

④ サビは当然大事だが、イントロも同じくらい大事

イントロは楽曲の最初の掴みになります。

イントロ作りも歌メロを作るのと同じくらい全力で。

デモを再生してイントロが微妙ですと、最悪そこで切られてしまう可能性もあります。

コンペでは極力短いイントロにすることを心がけましょう。

頭サビにするのも良いと思います。(もちろん、頭サビが合わない曲もあるので、そこは臨機応変に)

⑤ 曲のタイトルも意外と大事

タイトル(曲名)も意外と大事です。

コンペに参加し始めたばかりの人にありがちなのですが、提出の直前に慌てて決めていませんか? (結果、思いつかなくて無難なタイトルにしてしまう)

それはわりと勿体ないです。

「詞の採用も狙っていく」という人なら最初からタイトルも考えてあると思いますが、作曲のみの人は結構陥りがちです。

印象に残るようなタイトルだと目につきやすいですし、選曲者がタイトルで後から思い出してくれる事もあるので、しっかり考えましょう。

■ 採用されるコツはあってないようなもの

ここまで、「新しくコンペに参加し始めた人」向けに記事を書いてきましたが、採用される絶対的な方法やコツは残念ながらありません。

長く活動していて、実績のある作曲家でも普通に落ちますし、ある意味、コンペは落ちて当たり前みたいなところもあります。

ですが、それでも作って提出しないことには採用される確率は0です。

最後になりますが、「とりあえず1曲だけでも採用されたい!」という人に向けて、アドバイスというか、心がけておいた方が良い7つの項目を紹介して終わりにします。

  1. 最初の一曲が決まるまでは、自分の得意なジャンルで勝負する

     最初は自分の作りやすいジャンルのコンペを中心に参加しましょう。苦手なジャンルで勝負しても採用を勝ち取ることは中々難しいです。

  2. 提出したらその曲は忘れて、次の制作に集中する

    → 提出した曲の合否が気になる気持ちもわかりますが、落ちたとわかった時、少なからずへこむのでモチベーションの低下に繋がってしまいます。

  3. 一曲一曲、納得いくまでしっかり作る

    → 落ちても別のコンペで採用になるケースは沢山あります。(もちろん、書き下ろしのみの案件には出せませんが、、)

  4. アウトプット(曲作り)だけでなく、常にインプット(曲を聴く、分析する)もしていく

    → インプットなくしてアウトプットはありません。常日頃からインプット(曲の聴き込み、分析)しておくことで、曲作りの引き出しが増えます。大量に曲を作り続けないといけない職業作曲家には必須です。

  5. 1つのコンペに複数曲提出してみる

    → コンペには一人一曲という決まりはないので、余裕があれば複数曲作って提出してみるのも良いと思います。ただ、一曲一曲のクオリティーが下がってしまうのならあまり意味ないです。

  6. デモ作りは「そのアーティストが歌っている画が浮かぶかどうか」を心がける

    → デモ作りの初期段階(メロディー作り等)で「自分の曲をそのアーティストが歌っている姿を想像できるかどうか?」は結構重要です。もし、想像できないようなら、最後まで完成させても採用の望みは薄いので、別の案を考えましょう。

  7. 時間が無い中でも「曲を寝かせる」

    → コンペに参加している殆どの人が、生活や仕事もあり、コンペだけに時間を費やせる訳ではありません。締切が短いことも多く、時間が無い中での戦いになります。ですが、制作の途中で「耳をリセットして客観的に曲を聴く」という事は必ず行って下さい。作業に入り込んでしまうと、どうしても冷静に曲の善し悪しをジャッジ出来なくなってしまいます。(提出後に聴き返して、「もっとこうすれば良かった…」とならない為に)

それでも採用にならない状況が続くのであれば、「一度、プロの作曲家に聴いてもらう」と良いかもしれません。

そうすることで、自分の曲の「良い部分」「足りない部分」を知ることができます。

作曲・DTMスクールの「無料体験」を利用すれば手軽に添削してもらえるのでオススメです。

各スクールのレビュー記事もありますので、もしよければどうぞ(^-^)

最後まで読んで頂きありがとうございました。