

・キャッチーなメロディーが作りたい!
・作曲しててサビがいまいち盛り上がらない、、
・サビ作りのコツを知りたい
こういった方向けの記事です。
本記事の内容
- 楽曲におけるサビの役割
- 【保存版】キャッチーなサビの作り方【作曲】
- サビ作りのコツ
■楽曲におけるサビの役割

作曲をしている人でサビ作りに悩む人は多いのではないでしょうか?
・サビなのにいまいち盛り上がらない
・良いメロディが思いつかない
・そもそも良いメロディとは、、?
サビは曲のクライマックスです。
良い曲を作る=良いサビを作る
と言っても過言ではありません。
よく、サビだけ知ってるという曲ありますよね?
そのような曲はたいていリスナーから「良い曲認定」されていると思います。
つまり、極論、Aメロ・Bメロが印象に残らなくても、サビさえ強ければリスナーに「良い曲」と捉えられるわけです。
逆にAメロ・Bメロが良くても、サビが弱ければ「あまりよくない曲」とされてしまいます。
今回は、良いサビの条件の一つである「メロディのキャッチーさ」にフォーカスして、サビの作り方を解説します。
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■【保存版】キャッチーなサビの作り方【作曲】

まず、「キャッチーな曲」とは、
・覚えやすい
・口ずさめる
・親しみやすい
これらの印象がある曲のことです。
キャッチーで耳に残るメロディにはある程度の法則があります。
その法則を理解し取り入れることで、飛躍的に良いメロディが作れるようになります。
① コード進行から作る
② メロディにAメロ・Bメロで出てこない高い音を入れる
③ メロディの断片(モチーフ)を繰り返す
④ サビ頭のメロディをコードより前から始めてみる
⑤ 付点音符中心のメロディにしてみる
⑥ 「サビ頭の歌詞=曲名」にしてみる
⑦ アレンジ(編曲)も大事
もちろん、全て取り入れる必要はありません。
寧ろ全て入れてしまうと、ごちゃごちゃになってしまいます。
①~⑦を順番に解説していきます。
① コード進行から作る
キャッチーなメロディは定番なコード進行に乗りやすく、世の中のヒット曲も定番コード進行で作られていることが多いです。
そのため、先にコード進行を定番なものに決めてしまえば、良いメロディが作りやすくなります。
特に「カノン進行(カノンコード)」や「王道進行(4536進行)」はコードの流れそのものが良いので、自然と綺麗なメロディを呼び寄せてくれます。
また、曲作りを続けていくと出来ることが増えるため、コード進行も複雑にしてまいがちですが、キャッチーなメロディを目指すのであれば、極力、シンプルなコード進行が良いと思います。
※サビにオススメのコード進行はこちらの記事に書きました。
② メロディにAメロ・Bメロで出てこない高い音を入れる
「高い音」の登場は盛り上がるメロディの条件の一つです。
Aメロ・Bメロで出てこなかった高い音が、サビの「ここぞ!」というタイミングで出てくると良いです。
※サビだからといって、高い音が頻繁に出てくるようでは効果も薄くなりますし、何より歌い手が大変です。
メロディの最高音もサビで登場するのが一般的です。女性ボーカルならB~C#、男性ボーカルならF~Gあたりにしましょう。
初心者の方は、「Aメロで最低音が出てきて、サビで最高音が出てくる」を意識して作ると良いと思います。
③ メロディの断片(モチーフ)を繰り返す
キャッチーなメロディを作る上で大事なのは「繰り返し」です。
1~2小節のフレーズ(モチーフ)を繰り返すことによって、キャッチーなメロディの条件である「覚えやすい」「口ずさめる」「親しみやすい」ものになります。
例としてAKB48の「ヘビーローテーション」
を挙げると、この曲のサビは、
I want you!(ターターター)I need you!(ターターター)I love you!(ターターター)
ターターターと同じメロディを3度繰り返しています。
余談ですが、この曲のメロディは「曲全体を通して1オクターブの音域」で作られています。
④ サビ頭のメロディをコードより前から始めてみる
メロディを始めるタイミングには、
・コードと同時
・コードより前
・コードより後
の3種類があります。
その中でもコードより前は勢いがつきやすく、キャッチーなメロディ作りにオススメです。
この「メロディを始めるタイミング」を専門用語では「強起・弱起」といい、「強起」は1拍目から始まるメロディ、つまりコードと同時のタイミングで始まるメロディのことです。
それに対し、「弱起」は1拍目以外から始まるメロディ、つまりコードより前、コードより後のタイミングで始まるメロディを指します。
「弱起」は別名アウフタクトとも呼ばれ、先ほど例に出した「ヘビーローテーション」もこのタイプで、サビ頭の「I want you!」の「I want」の部分がコードより前のタイミングで始まっており、アウフタクト(弱起)になります。
※「強起・弱起」に関してはこちらの記事で詳しく解説しています。
⑤ 付点音符中心のメロディにしてみる
サビのメロディが付点音符中心で作られている有名曲は多くあります。
付点音符は、
・付点2分音符(2分音符+4分音符の長さ)
・付点4分音符(4分音符+8分音符の長さ)
・付点8分音符(8分音符+16分音符の長さ)
のようにいくつか種類があり、何とも言えない「品やかさ」や「滑らかさ」を表現できることから、作り手・聴き手の両方から好まれる音符です。
特に「付点8分音符+付点8分音符+8分音符」の組み合わせを持つメロディはヒット性が高く、「Mr.Children」や「スピッツ」、「AKB48」等、日本を代表するアーティストの楽曲にもよく使われています。
付点音符をどこでどの程度使用するかは作曲者のセンスです。
・サビ全体に使う
・サビの要所に使う
・曲全体(Aメロ、Bメロ、サビ)に使う …など
色々試してみて下さい。
⑥「サビ頭の歌詞=曲名」にしてみる
こちらは作詞からアプローチする手法なので、キャッチーなメロディ作りとは少し離れますが、サビをより印象付けるのに効果的です。
サビ頭の歌詞は重要
サビ頭の歌詞には「強い言葉」「インパクトのある表現」を持ってくることをオススメします。
サビ頭の歌詞を何の変哲もない言葉にしてしまうと、盛り上がりに欠けてしまいます。
また、ヒット曲には曲名(タイトル)をサビ頭の歌詞にしているものも多く、
・どんなときも。/槇原敬之
・粉雪/レミオロメン
・負けないで/ZARD
などが挙げられます。
「どんなときも。」に関しては、「どんなときも どんなときも」とメロディ・歌詞共に繰り返していて、とてもキャッチーですよね。
⑦ アレンジ(編曲)も大事
キャッチーなメロディが作れたら、アレンジ(編曲)でさらに底上げしましょう。
キャッチーなメロディを活かし、よりサビを盛り上げるには、
・楽器数を曲中で一番多くする
・サビ前(Bメロの最後)を工夫する
・サビから始まる楽曲構成にする
などが有効です。
楽器数を曲中で一番多くする
音数を増やし、サウンドに厚みを出すことで盛り上げることが出来ます。
Aメロ・Bメロで登場しなかった楽器を入れたり、ギターを複数本重ねてみたりと。
もちろん、詰め込み過ぎてごちゃごちゃになっているアレンジは良くないです。
(特にボーカルと帯域の被る音には気を使いましょう)
サビ前(Bメロの最後)を工夫する
Bメロの最後はサビへの発射台です。
いかにしてサビへ繫げるか。
よく使われる手法は、
・キメを作る
・ストリングスの駆け上がりフレーズを入れる
・アップテンポ曲ならリバースシンバルのエフェクトを入れる
・バラードならウィンドチャイムを入れる
などです。
サビから始まる楽曲構成にする
楽曲構成にも様々なパターンがありますが、サビのメロディがキャッチーな曲は、いきなりサビから始まる「頭サビ構成」がオススメです。出だしから盛り上げることが出来ますし、通常のイントロから始まる曲より1回多くサビを聴かせられます。
また、「サビと同じ(近い)メロディを楽器で演奏したイントロ」にすることでも同様の効果が得られます。
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■ サビ作りのコツ

ここまで、「キャッチーで盛り上がるサビの作り方」を解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
最後に作るコツ(というより上達する方法)についてですが、
やはり、
・既存曲の分析(インプット)
・沢山作る(アウトプット)
この2つを繰り返す以外ないと思います。
既存曲の分析 → なぜこの曲はヒットしたのか? なぜこの曲を自分は良いと感じるのか?
沢山作る → 分析したものを曲作りに取り入れる。 自分が作りやすいパターンや手法を見つける。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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