・作曲したいのだけど、何か良いコード進行ないかな?
・実際に、そのコード進行が使われている楽曲も知りたいな。
・後、4小節・8小節単位のコード進行を、どのように組み合わせて一曲にするのかも教えて・・・
こういった方向けに記事を書きました。
本記事の内容
- 【作曲】おすすめのコード進行をまとめました【カノン、王道進行 等】
- コード進行を組み合わせて一曲にする方法
今回はJ-POPによく使われているコード進行を、いくつかご紹介しようと思います。
作曲する際、コード進行は自由に決めることができますが、J-POPの有名曲等で使われているコード進行は、ある程度パターン化されています。
それらを分析し、曲作りに取り入れることで、飛躍的に「良い曲」を作りやすくなりますよ。
また、作曲初心者の方から、
「4小節や8小節単位のコード進行だけ教えて貰っても、それらを組み合わせて一曲にする方法がわからない」
という質問もよく頂くので、あわせて書いていきます。
【作曲】おすすめのコード進行をまとめました【カノン、王道進行 等】
- カノン進行
- 王道進行 (4536進行)
- 小室進行
- レットイットビー進行
- 1625進行
① カノン進行
「カノン進行 (カノンコード)」
パッヘルベルのカノンに使われているコード進行です。
響きの美しさから、J-POPでも多くの楽曲に使用されています。
作曲初心者の方は、まず、このカノン進行を曲作りに取り入れてみることをオススメします。
いきなり名曲が作れてしまうかもしれません 笑
C-G-Am-Em-F-C-F-G
【カノン進行の使用例】
・愛は勝つ / KAN
・負けないで / ZARD
・上からマリコ / AKB48
・勇気100% / 光GENJI
・風になる / つじあやの 等
② 王道進行 (4536進行)
「王道進行 (4536進行)」
J-POPで最も多く使われているコード進行です。
ダイアトニックコードの4番目(F) → 5番目(G) → 3番目(Em) → 6番目(Am)と進行することから、「4536進行」とも呼ばれます。
イントロ、Aメロ、Bメロ、サビ、アウトロのどこでも使用することができます。
F-G-Em-Am
【王道進行 (4536進行)の使用例】
・Love so sweet / 嵐
・全力少年 / スキマスイッチ
・HANABI / Mr.Children
・瞳をとじて / 平井堅
・God knows… / 涼宮ハルヒの憂鬱 等
③ 小室進行
「小室進行」
小室哲哉さんが多用したことから「小室進行」と名前が付きました。
マイナーコードで始まり、メジャーコードで終わるため、「暗い→明るい」と進み、開放感があります。
ボーカロイド楽曲にもよく使われている印象です。
Am-F-G-C
【小室進行の使用例】
・Get Wild / TM NETWORK
・Summer / 久石譲
・オレンジ / SMAP
・千本桜 / 黒うさP
・青いベンチ / サスケ 等
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④ レットイットビー進行
「レットイットビー進行」
ビートルズの「レットイットビー(Let It Be )」に使用されている進行です。
カノン進行ほどではありませんが、こちらも多くのJ-POPで使われています。
C-G-Am-F
【レットイットビー進行の使用例】
・空も飛べるはず / スピッツ
・チェリー / スピッツ
・君の名は希望 / 乃木坂46
・Take On Me / A-Ha
・NO MORE CRY / D-51 等
⑤ 1625進行
「1625進行」
ダイアトニックコードの1番目(C)→6番目(Am)→2番目(Dm)→5番目(G)と進行していきます。
「C→Am→Dm→G→C→Am→Dm→G」のように、繰り返す使い方(循環)をすることが多いです。
最近のJ-POPでは、Aメロによく使用されている気がします。
C-Am-Dm-G
【1625進行の使用例】
・ラストクリスマス / Wham!
・エーデルワイス / サウンド・オブ・ミュージック
・サステナブル / AKB48
・イエス / Acid Black Cherry
・涙のリクエスト / チェッカーズ 等
コード進行を組み合わせて一曲にする方法【コード進行の組み合わせ方】
ここまで「作曲にオススメのコード進行」を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
ここからは作曲初心者の方からよく聞かれる、
「4小節、8小節単位のコード進行同士の組み合わせ方」
を解説していきます。
今回は、前述した、「カノン進行」「王道進行 (4536進行)」「小室進行」「レットイットビー進行」「1625進行」を組み合わせて、一曲のコード進行にしてみようと思います。
コード進行同士の組み合わせ方 (繋げ方) は自由
先に結論を言ってしまうと、「コード進行同士の組み合わせ方 (繋げ方) は自由」です。
例えば、
イントロを「カノン進行」
Aメロを「小室進行」×2
Bメロを「王道進行 (4536進行)」
サビを「カノン進行」×2
アウトロを「カノン進行」×2
このように組み合わせて、一曲にしたとします。
全然OKです。
これをコード進行で表すと以下になります。
他にも、
イントロを「レットイットビー進行」×2
Aメロを「1625進行」×2
Bメロを「王道進行 (4536進行)」
サビを「レットイットビー進行」×4
このような組み合わせもありです。
コード進行で表すと以下になります。
このように、コード進行同士は、好きなように組み合わせてOKです。
ただ、1つポイントを挙げるとすると、「各セクション(Aメロ、サビ 等)の最初のコードが全て一緒」になる組み合わせは避けた方が無難です。
例えば、
イントロを「カノン進行」、Aメロを「1625進行」、Bメロを「レットイットビー進行」、サビを「カノン進行」
のようにしてしまうと、
各セクションの最初のコードが全て「C」になってしまい、曲全体で見た時に、ワンパターンな印象になってしまいます。(絶対にダメという訳ではない)
コード進行を部分的に結合する手法もオススメ
また、コード進行を部分的に結合する手法もオススメです。
どういう事かと言いますと、
[例1] カノン進行 + 王道進行 (4536進行)
[例2] カノン進行の後半部分 + 小室進行
のような感じです。
もちろん、メロディとの兼ね合いもありますので、合わない場合はやめましょう。
一からコード進行を作る (コード進行の作り方)
今回は、「カノン進行」「王道進行 (4536進行)」「小室進行」「レットイットビー進行」「1625進行」の有名なコード進行同士の組み合わせで、一曲のコード進行にしてみましたが、これらを使用せずに、一つひとつコードを組み合わせて、一からコード進行を作ることも出来ます。
例えば、
キー=Cでコード進行を作る場合、
「C」「Dm」「Em」「F」「G」「Am」「Bm(♭5)」
の中から、自分の好きな順番に並べていけば良いので、
「最初のコードを「C」、その次のコードを「F」、その次は「C」、その次は「G」、その次は「Em」、その次は「Am」、その次は「Dm」、その次は「G」にしよう!」
としたとしたら、コード進行は当然、
C → F → C → G → Em → Am → Dm → G
になります。
こんな感じで色々コード進行を作ってみましょう。
また、原則、ポップスにおいては、コードはどのように組み合わせても大丈夫ですが、以下の3つの進行はあまりやらない方が無難です。
(絶対ダメという訳ではなく、使用されている楽曲もあります)
【避けた方が良い進行 (キー=C)】
① Dm → F
② Am → C
③ Em → G
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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